神門ぺぷし闘魂創作日記

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zoom RSS 掌猫「猫の死んだ日」

<<   作成日時 : 2007/04/12 22:41   >>

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 猫が死んだ日に、今度飼うのはイグアナにしようと決めた。死んだ猫を抱きしめた時に冷たかったのが切なかったから。明日の朝にペットショップに出かけようと思って寝たら、じゃがいもになる夢を見た。早く食べないと毒のある芽が出るぞと焦っていたら目が覚めた。朝食は甘いものが食べたかったので黒蜜トーストを作ってカフェオレといっしょに食べた。

 三丁目のペットショップにイグアナはいなかった。谷啓に似た店主は「ザリガニはいかがですか」と言ったきり奥に行ってしまった。あんなハサミのある海老を飼ってどうするのだろうか。食べるわけにもいかないだろう。

 犬や猫の檻はなるべく見ないようにしていた。死んだ猫を思い出したくなかった。ひとりぼっちを楽しんでいると、ぽちゃんと音がした。熱帯魚の水槽を見に行くと、二匹のねずみが溺れていた。

「おじさん」と小さく声を出した。水槽に写った自分の顔は、半分泣きそうな半分笑いかけのおかしな顔だった。なかなかおじさんは出てこない。二匹のねずみは、ぐったりして動かない。死んでしまったのだろうか。ねずみの水死体みたいなものは、人間のそれにも似ている気がした。人間の水死体を見たことはないけど、もしこれから見ても、きっと驚かないと思う。似たものをここで見てしまったからだ。

 少し前に戻って思い出してみるが、ねずみは最初から動いていなかったかもしれない。すでに死んでいたのではないだろうか。何か獰猛な肉食魚の餌だったのだろう。今日は獰猛魚くんは、おなかいっぱいだったのだ。

 ねずみの死と自分を結び付けたくなかった。助けることができたかもしれないと考えるのが嫌だった。

 昨日、猫が死んだばかりだというのに、今日は、ねずみの死。それもダブル。

 明日は、なにが三匹死ぬのだろう。そう思ったら頭が痛くなった。
 家に帰って自棄食いしたら顔が丸くなった。
                                            了

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